投稿日:2025.06.09 更新日:2025.06.09
パワハラやセクハラを理由に退職代行を使う!訴える際の選び方も解説
「会社の上司に、日々暴力を振るわれる」
「異性の上司からしつこいお誘いのメッセージがくる」
「会社内での立場を利用して脅されている」
など会社の人からパワハラやセクハラを受けて悩んでいませんか?
様々なコンプライアンスからこういった会社は減ってきましたが、残念ながらまだまだパワハラやセクハラが存在するのが事実です。
パワハラやセクハラを受けていると精神的負担も大きく、会社に行きたくない、退職したいと考える人も多いです。
本記事ではパワハラやセクハラが原因で退職代行を利用する場合や退職代行を利用して会社に対して損害賠償請求を行う際の注意点などについて詳しく解説していきます。
イマスグヤメタイでは、弁護士が監修しており、パワハラやセクハラでの退職代行。
または、パワハラやセクハラを受けていて損害賠償を請求したい場合でも対応が可能ですので下記より無料相談をおすすめします。
パワハラやセクハラされてるなら退職代行を使う
はじめにパワハラやセクハラなどの悪質なハラスメントを受けているのであれば、退職代行サービスに頼るべきです。
パワハラやセクハラをする上司や同僚がいる会社では、退職を申し出てもなかなか受け入れなかったり、そもそも伝えにくいですよね。
そういったケースでは、退職代行を使うのが自分のためにもベストな動きです。
悪質な会社や上司であれば、退職をするという強い意思決定に対して、退職を防ぐためのいやがらせ行為、懲戒免職にするなどの脅し、もしくは本当に懲戒免職という形で退職を処理する可能性もあります。
相手を刺激しない手段としても退職代行サービスを利用することは有効です。
また、もし仮に退職代行サービスを利用して相手を刺激してしまっても、退職代行業者も関与しているため、嫌がらせや法律に違反するような強引な手段は使ってこないと考えられます。
そういった理由でも退職代行を利用することは上記のようなリスクを減らすのに加え、精神的負担を減らすことができます。
そのため、退職をしたいけど、会社から承諾を貰えない、自分で言うのが怖いという方は退職代行を利用することがおすすめです。
では具体的に退職代行サービスにはどんなメリットがあるのか解説していきます。
退職代行を使うメリット
パワハラやセクハラを受けている際に退職代行を使うメリットとしては以下の点が挙げられます。
- 上司や同僚に合わずに退職可能
- 有給消化ができたりトラブルを回避可能
- 損害賠償で訴えることも可能
パワハラやセクハラを受けていて退職代行を使うそれぞれのメリットを解説していきます。
上司や同僚に合わずに退職可能
セクハラやパワハラを受けていると、その人が怖かったり、また何かされるのではないかという不安や恐怖があると思います。
特に上司からパワハラやセクハラを受けている場合は、あなたを下に見ている人も多いので、頑張って退職の意思を自分から伝えたとしても拒否されてしまう可能性がとても高いと思います。
一度、退職の話をしたあとだと、その話を社内で広められたり、上司からもっと酷い嫌がらせをされる原因にもなりかねません。
そういった職場に出勤するのは気まずいし、とても憂鬱で嫌ではないでしょうか?
できれば、上司と顔も合わせたくないと考える人も多いです。
その点、退職代行を使えば、業者によっては出社せずに退職することもできるので、会社の人や上司と顔を合わせる必要もありません。
それだけでもだいぶ精神的な負担が少なくなると思います。
また、源泉徴収や退職証明書など必要な書類や会社においてある荷物も退職代行業者を通じて、郵送で回収することができるので、もう二度と出社する必要がない点が退職代行サービスを利用する最大のメリットになります。
有給消化ができたりトラブルを回避可能
パワハラやセクハラを受けていると今すぐにこの環境から離れたい、会社をやめたいと考えてしまうかもしれませんが、退職代行を利用することで有給消化の交渉依頼も合わせて行うことができます。
きちんと有給消化をすることができれば、その分給料を貰うことができるので有給消化が残っているのであれば、必ず消化した方が良いでしょう。
有給分の給料があれば、次の就職先を見つけるまでの生活費の足しにしたり、もうすでに就職先が決まっている人であれば、貯金に回したり、好きなことにお金を使うこともできます。
もちろん、自分で退職する際にも会社と有給消化の交渉をすることも可能です。
ですが、パワハラやセクハラを受けているような環境、もしくはそういった会社だと有給を認めてもらえなかったり、再度パワハラやセクハラを受けてしまう可能性もあります。
上記のようなトラブルを避けるためにも退職代行サービスを利用することは非常に有効で、退職の手続きと有給消化の交渉も同時に行うことができる点が大きなメリットと言えます。
退職代行を利用して有給消化すべき理由は別記事で注意点も含めて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
損害賠償で訴えることも可能
パワハラやセクハラなどが原因で精神的に参ってしまったり、病院に通ったりしている場合には会社側に損害賠償を請求することができる可能性があります。
しかし、自分で損害賠償請求を行うとかなりの手間がかかってしまったり、法律などの知識がないと難しく大変だと思います。
もう既に精神的にきついのに、また大変な作業をするのは気が滅入りますよね。
その点、退職代行を利用すれば、有給消化の交渉と同様に退職の際に同時に請求手続きを依頼することも可能です。
しかし、依頼するには法律に強い、弁護士が運営している退職代行もしくは弁護士が監修をしている退職代行サービスでないと対応ができない可能性があります。
請求関係の依頼は追加費用がかかるケースも多いですが、請求した金額の一部からその費用の支払いをすれば、間違いなくプラスにはなるでしょう。
上記のような理由からパワハラやセクハラを受けていて損害賠償を請求しようと考えている方は、退職代行サービスを利用することをおすすめします。
イマスグヤメタイではパワハラやセクハラを受けている状況で、損害賠償を請求することも可能ですので、気軽にご相談してください。
パワハラやセクハラの事例
パワハラやセクハラというのは人によって考え方が違う側面があります。
特に年齢が離れた人とは価値観がずれがちです。
そのため、どこからがハラスメントに含まれるのかわからないという人もいるでしょう。
そもそもハラスメントの定義は
優越的な関係を背景とした言動であって、
業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
その雇用する労働者の就業環境が害されること
の3つの要素を全て満たすものを指します。
参考:職場におけるハラスメント対策パンフレット
ですが、これだけの定義では実際に自分が受けているものがハラスメントに該当するのかイメージしづらいと思います。
なので、ここではパワハラやセクハラはどういった内容のものを指すのか、過去の事例なども含めてジャンル別に紹介していきます。
身体的な暴力によるパワハラ
会社の人間から殴る、蹴る、叩かれる、物を投げつけられるなどの身体的暴力を受けている場合には確実にパワハラに該当します。
身体的な暴力を受けている中、退職を申し出るとそういったパワハラもエスカレートする恐れがあるので、退職代行サービスを利用するのをおすすめします。
精神的な暴力によるパワハラ
精神的な暴力によるパワハラは仕事でミスをしたときに必要以上に怒られたり、大きな声での威圧、意図的な仲間外れ、就業規則から大きく外れた指導、中にはある一定の時間監禁されるなどの事例もあり、身体的な暴力を受けたわけではないが、精神的に病んでしまう原因にもなりかねない立派なハラスメント行為です。
こういったハラスメントを受けた人は自分から退職を申し出ることに大きな精神的ストレスを感じることも多いです。
自分から言いづらいという方は退職代行サービスを利用することを強くおすすめします。
退職代行を使えば、会社の人や上司に会う必要もないので精神的負担もかなり軽減できるでしょう。
過大や過小な要求によるパワハラ
あきらかに自分の能力に見合っていない業務を指示される、任されるのもパワハラに該当します。
例えば、明らかに達成が不可能な業務やノルマを短期間で設定されたりするのは過大な要求となります。
逆に、自分の志望した職種とは全く異なる仕事(例:営業職なのに掃除やお茶出ししかやらせてもらえない)しか任されなく、意図的に仕事を与えないことは過小な要求によるパワハラとなります。
上記のようなパワハラは精神的にもつらかったり、社内での自分の扱いに不満を感じる人も多いと思います。
また、このような会社では自分のイメージしたキャリア形成も難しくなってきます。
退職させてくれそうにない、退職の交渉が難しいと思われる場合には退職代行を利用することを検討しましょう。
プライベート侵害によるパワハラ
業務終了後のプライベートな時間を侵害するような行為もパワハラに該当します。
例えば、業務が終わった後に飲み会や食事を強要されたり、会社の立場を利用して交際を求められたり、家に持ち帰って仕事をさせられるなどの行為になります。
特に会社側からは住所などの個人情報も共有されている場合があるので、急な自宅訪問などもあり、心理的にかなり怖い状況の人もいると思います。
プライベートの時間を侵害されたり、自宅訪問などで家族や子どもなどに脅しをかけるのも非常に悪質なハラスメントになるので、相手を刺激しないためにも一度退職代行業者に相談した方が良いかもしれません。
性的な言動によるセクハラ
セクハラとはセクシャルハラスメントの略語であり、以下の通り定義されています。
- 職場において従業員の意に反する性的な言動が行われること
- 性的な言動を拒否したり抵抗したりすることによって解雇や降格、減給などの不利益を受けること
- 性的な言動によって職場の環境が悪くなり、従業員の能力の発揮に重大な悪影響が生じること
上記のいずれかに該当する場合にはセクハラを受けているということが認められる可能性が非常に高いです。
また、職場におけるセクハラには以下の4種類のタイプが存在します。
対価型セクハラ
何かしらの措置を優遇する対価として性的な行為を求めるもの。
例えば、昇格をさせる代わりに性的な行為を求めたり、性的な行為の要求に応じなかったために、降格や希望していない部署に移動させるなどが挙げられます。
環境型セクハラ
職場での性的な言動や装飾物などによるセクハラで、過去には実際に従業員が休憩中に性的体験や性癖などの話をして訴えられたケースも存在します。(最一小判平成27年2月26日)
環境型セクハラの例としては性的な内容の会話をしたり、アダルト系ポスターや玩具の設置、カラオケでのデュエットを強要するなどがあげられます。
特徴として、本人はセクハラをしている自覚がなく、周囲の人に不快感を与えているケースが多いです。
制裁型セクハラ
異性に対して、威圧的、高圧的な態度を取る行為です。
例えば、女性の社員の言うことを無視する、発言を否定する、聞き入れないなどの態度や子育て中の女性社員に対して、「時短勤務はいいよな」などの発言をすることが挙げられます。
セクハラは男性から女性に対する行為として捉えられがちですが、もちろん女性から男性に対する行為も該当し、性別的立場を利用する不快な言動はセクハラに成りうるため注意しましょう。
妄想型セクハラ
相手が自分に好意があると勝手に決めつけ、それに基づいた言動を取る行為です。
例えば、一緒に仕事をする機会が多いというだけで、手を繋いだり、一緒に歩いているときに腰に手を回す、毎日恋人のやり取りのようなメッセージを送り続けるなどが挙げられます。
妄想型セクハラはこちら側がしっかりと拒絶しないと、本人が自覚していない場合もあり、セクハラが悪化する可能性もあります。
しかし、会社の立場上拒絶しづらい人であったり、拒絶したら何をするかわからない状況などもあるので、そういった場合は犯罪に繋がるケースもあるので、警察、もしくは退職代行業者に相談してみるのもありです。
退職代行を使ってパワハラやセクハラで訴える
ここまで、パワハラやセクハラの事例や損害賠償請求について解説していきましたが、選ぶべき退職代行サービスを誤ると損害賠償請求ができない可能性もあります。
そこで、ここではどういった退職代行サービスを選べばよいのか、追加料金はどれくらいかかるのかなど、損害賠償請求を行う上での注意点について解説していきます。
弁護士が対応可能な退職代行を使う
先ほど紹介したように損害賠償請求を退職に合わせて行う場合には、法律に強い弁護士が運営している退職代行、もしくは弁護士が監修している退職代行サービスを利用する必要があります。
退職代行サービスの運営元には民間企業、労働組合、弁護士の3種類が存在します。
この中でも民間企業は企業との交渉が不可能、労働組合は交渉は可能ですが、弁護士に比べ法律の知識には劣ります。
そのため、弁護士の運営している退職代行サービスに依頼する必要があるのです。
しかし、弁護士が運営している退職代行サービスは料金が高く設定されており、5万〜10万ほどになってしまいます。
また、弁護士運営でも損害賠償請求の依頼を受け付けていないところもあるので、注意が必要です。
対して、料金相場が比較的安い民間企業や労働組合でも弁護士が監修、指導などを行っている場合、損害賠償請求の依頼を受け付けているケースがあります。
労働組合でも弁護士監修で損害賠償請求が可能な退職代行サービスとして、退職代行イマスグヤメタイが挙げられます。
損害賠償請求の依頼をしたいと考えているのであれば、依頼を受け付けている弁護士運営、もしくは弁護士監修の退職代行サービスを選ぶことが重要です。
損害賠償を請求したときの料金
損害賠償の依頼をした際の料金は着手金、報奨金などの費用で構成されていることが多いです。
着手金とは損害賠償請求に取り掛かる際に発生する費用で報奨金は損害賠償に成功した時に発生する費用です。
料金相場としては着手金が10万〜20万円、報奨金が回収額の20〜30%程だとされています。
少し高いように感じますが、損害賠償請求は案件によって請求額が大きく異なり、50万〜300万円ほどだとされているので、一度どれくらい請求できるのか相談の上検討することをおすすめします。
中には損害賠償請求のサービスを退職代行プランに含めて提供している業者もいるようですが、追加費用がないのか、報奨金が発生するのかなど確認しておくと良いでしょう。
パワハラやセクハラを受けて退職代行を使った口コミ
退職代行サービスを利用する理由として、人間関係が悪いことが原因で使う人が多いですが、もちろんパワハラやセクハラを受けて退職代行を使う人も沢山います。
ここではパワハラやセクハラを受けて退職代行を利用した口コミについて紹介していきます。
30代/男性:上司からのパワハラ
退職代行を使おうと思ったきっかけ
「上司のパワハラがひどく、精神的に限界でした。自分で退職を伝えるのが怖くて退職代行を利用するしかないと思いました。」
退職代行を利用した感想は?
「会社と一切やり取りせずに退職できて本当に安心しました。もっと早く利用すればよかったと思うほどスムーズで助かりました。」
上司からパワハラなどを受けていると、精神的にも弱ってしまい、萎縮してしまいます。
そのため、自分で退職を伝えるということにかなり恐怖や不安を感じる方も多いので、精神的に病んでしまう前に利用するのも大切です。
特に自分から退職の相談ができない状態であると、精神状態がさらに悪化するリスクもあるので、なるべく早めの決断が好ましいです。
30代/男性:上司からのパワハラ
退職代行を使おうと思ったきっかけ
「上司からのパワハラがひどく、相談しても取り合ってもらえなかった。自分で退職を伝える勇気もなく、もう限界 と思ったときに退職代行の存在を知った。LINEで完結できるのが良さそうで、すぐに申し込んだ。」
退職代行を利用した感想は?
「最初はこんなので本当に辞められるの?と不安だったけど、思ったよりあっさり終わった。自分で連絡する必要もなく、会社からの連絡も来なかったので安心。お金はかかったけど、ストレスを抱え続けるより全然マシだった。」
LINEやメールで気軽に相談や申し込みができる点も退職代行サービスの良い点です。
会社へ一度退職の意思を伝えたが、拒否された、取り合って貰えなかったなどの場合でも退職代行サービスは有効です。
また、基本的に退職代行業者へ会社からの連絡を控えてもらうように伝えればその旨を会社から伝えてくれるため、連絡を取るストレスもないでしょう。
たしかに料金はかかりますが、利用者の満足度も高く、精神的負担に対して料金を払って退職することに不満を感じている人は少ないです。
30代/男性:上司からのパワハラ・モラハラ
退職代行を使おうと思ったきっかけ
「端的に言えば上司からのパワハラやモラハラ、暴力です。同じ境遇の人が晒されているのを見るのも辛かったです。」
退職代行を利用した感想は?
「本当に即日辞められた解放感や嬉しさがジワジワ込み上げてきました。退職も突っぱねられていて本当に辛かったのでありがたかったです。」
この口コミは利用者だけではなく、同じ境遇の人が晒されているという文面から常習的にパワハラやモラハラ、暴力などを行っている上司がいるようでした。
上記のような問題を容認しているブラック企業は改善しない限り、人手不足でいずれ倒産してしまう可能性があるので、退職をして正解だったと思います。
また、退職代行サービスには即日退職に対応しているところであれば、依頼した当日に退職することも可能なのも大きな特徴です。
30代/男性:上司への嫌がらせも兼ねて
退職代行を使おうと思ったきっかけ
「会社の上司からハラスメント行為を受けていた。直接辞めることもできたが、会社への嫌がらせも兼ねて退職代行を利用した」
退職代行を利用した感想は?
「スムーズにストレスなく退職手続きを済ませてくれて流行っている理由がわかった気がする」
利用した理由はあまり良いものとは言えないかもしれませんが、ハラスメントを受けていた以上、会社側に非があることは事実です。
会社側もこれを機にハラスメントを行う社員に対して何かしらの処置をとってくれれば良いですね。
退職代行サービスが流行することで、会社側への抑止力にもなるので、社会全体の労働環境の改善や離職率の低下などの効果もあります。
30代/男性:上司へ言い出せないから
退職代行を使おうと思ったきっかけ
「かなりのパワハラに合っていて、精神的に来ていた事ととても言い出せる相手ではなかった為利用しました。」
退職代行を利用した感想は?
「初めは偏見があり、良くないものだと考えていましたが本当に辞めることができるので自分を守る為やよりよい所へ行く為の手段として使用するのはいいと思います。」
昔は退職代行サービスに嫌悪感や怪しさを感じる人がとても多かったのですが、TVやSNSからの発信で今では利用者数もかなり増加傾向にあります。
そして、ハラスメントによるものだけではなく、この口コミの通り、自分を守る手段、自分のやりたいこと、より良い環境に行くための手段として活用するのはとても良いと思います。
まとめ
本記事ではパワハラやセクハラなどのハラスメント行為を原因とした退職代行や訴えたり、損害賠償請求の依頼をする際の退職代行の選び方について解説していきました。
結論として、会社に対して損害賠償請求の依頼を行いたい場合は弁護士運営、または弁護士監修の退職代行サービスを利用することをおすすめします。
しかし、依頼料は退職だけするのに比べ、比較的高いケースが多いです。
ハラスメントの度合などによって請求できる慰謝料なども異なるため、一度相談の上、依頼を決定する方が良いでしょう。